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雑記ツ、イ、ラ、ク [文学]

忘れられなかった。
どんなに忘れようとしても。

日本一大きな湖のある地方の小さな町。
そこで出会った男女。14歳と26歳。

小説はまず俯瞰から入る。
湖。小さな退屈な町。小学校。
そこにいる小学生。男子。女子。
あの子気に入らない。みんなで制裁しよ。
誰が好きなん?あの子?
たわいもない日常。
退屈極まりない日常。
しかし小学生は大人になる。

第二次性徴は女子の胸や臀部を大きくし、男子の声を低くする。
そして精神は―
女子の14歳は大人の男性と同レベルといえる。
幼さの残る顔立ちや瑞々しい手足に大人の女性の精神のそれが宿る。
以上から女子中学生が大人の男性と恋に落ちるのは不思議なことではないのかもしれない。
小説は一人の女子生徒にスポットを当てる。
俯瞰から仰視へ小説は進む。
恋に落ちた「男女」の物語。
結末は悲しいものなのか?

是非読んで欲しい「恋愛なるものの」小説。
直木賞受賞作家姫野カオルコの「ツ、イ、ラ、ク」。


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